鏡面加工のスーツケースにベッタリ貼られたシールを剥がす方法
航空会社にキャリーバッグに預けた際に、ベッタリと封印のシールを貼られて困った経験ってありませんか。
自分のキャリーバッグが分かりやすいように、あえて自分でステッカーを貼るような人もいますが、ステッカー類をボディに貼ると剥がれ難いので注意が必要です。
また、スーツケースを空港で預ける際に、ロックの部分にセキュリティチェックのシールを貼られることが有ります。これが簡単に綺麗に剥がして貼り直せないように、粘着剤が強力で、切れ目が入っているのです。
自分で貼っても、セキュリティのために貼られても、後で剥がす際には大変苦労します。特に表面がツルツルの鏡面加工ですと、シールがぴったり強力に張り付いてしまいなかなか剥がれません。
その点、エンボス加工は、表面の凹凸によってピッチリ張り付きませんので簡単に剥がすことができます。逆に自発的にステッカーを貼るのが難しいともいえます。
鏡面加工のボディにピッチリくっついてしまうと、なかなか爪で剥がそうと思っても剥がれてくれません。無理に剥がそうとすると、シール自体が破れて中途半端に残り余計に剥がし難くなってしまいます。
こんな感じで破れてしまい、かえって剥がし難くなってしまいます。
これがステッカーを簡単に剥がす手法だ!
では、強力に貼り付いたステッカーを、綺麗に剥がすにはどのようにしたら良いのでしょうか。その方法は意外と簡単です。
一番大事なのは温めることです。シールの粘着剤は冷えると固くなり固着してしまいます。これを温めることによって柔軟性を与え剥がし易くするのです。
さっきまで剥がれなかったものが、ドライヤーで温風を当てること十数秒で遥かに楽に剥がせるようになります。普通のドライヤーなら大丈夫ですが工業用ドライヤーなど強力な温風を長時間当てると樹脂自体が柔らかくなる恐れがあるので注意が必要です。
もちろんあまりにも強力に張り付いている場合は、温めてもなかなか剥がれてくれませんが、それでも暖めない状態よりは遥かにマシになります。
十分に暖めたら、あとはゆっくりと丁寧に剥がすのがポイントです。力を入れて一気にビリっと剥がすのではなく、3秒で1ミリというような速度でゆっくりじっくり剥がしていくのです。この際に、剥がすことよりもシール自体が破れないように注意する必要があります。
十分に温めて、破れないようにじっくり剥がすことが重要です。ゆっくりじわじわ剥がせば大丈夫。
ポリカーボネート樹脂に溶剤はダメ絶対
これでも剥がれない場合は諦めるしか無いです。貼ってから時間が経って粘着剤が劣化したり台紙部分が劣化してボロボロになっていると、もはや剥がすのは困難です。
こうなると普通は溶剤などで剥がすのですが、ハードタイプのスーツケースではそうもいきません。現代のハードケースのボディを形作るポリカーボネート樹脂は非常に溶剤に弱いのです。
シンナーやベンジンなど溶剤で溶かそうとするとボディがやられてしまいます。またボディの肉厚を削るヤスリも避けるべきです。無理に剥がしてボディをもろくしてしまっては本末転倒です。