超軽量スーツケースの中空ハンドルって強度は大丈夫なの
旅行カバンのハンドル(取手)には、硬いハードタイプのフレームハードケースについているハードタイプのハンドルと、ファスナーハードケースやソフトケースなどのキャリーバッグに付いているソフトタイプのハンドルがあります。
軽量化のためにフレームハードに柔らかいソフトハンドルが付いているモデルも有りますが、かなり稀な特注モデルなどで、普通は硬いハードタイプのハンドルが付いています。
ハンドルの種類にもよるのですが、ゴツいハンドルですとそれなりの重さがあります。キャリーバッグの上部と側面の2箇所にハンドルが付いているのが一般的ですので、2つ合わせればそれなりの重さになります。
スーツケース全体の重さからすれば大したことはありませんが、乾布を絞るような肉抜きで軽量化を図っている超軽量スーツケースにおいては、僅かな肉抜きでも重要なのです。
ハンドル部分は結構ゴツいパーツもあり、比較的樹脂の体積が大きいパーツです。これを軽量化できる意義は大きいのです。
そこで登場したのが中空ハンドルです。その名の通り、手で握るグリップの部分の中身が空洞になっています。手で握る部分であるため、最低でもある程度の太さが必要になりますので、結構な体積の樹脂が詰まっています。
ココを軽量化できる意義は大きく、近年の比較的に高価な超軽量モデルは、こぞって中空ハンドルを採用しています。
使い勝手が悪くなるようなことが一切なく、中身が空洞であるため普通のハンドルよりもグリップ部分を太くできるので、使用者側からするとメリットが大きいのです。
中空ハンドルに強度が低い壊れ易いなどのデメリットはないの
グリップが太く握りやすく、軽量化もできる中空ハンドルはデメリットがないように感じますが、どうなのでしょうか。中を空洞にするという大胆な肉抜きを行っているため強度が落ちそうですがどうなのでしょう。
中が空洞の「中空軸」と、中が詰まっている「中実軸」の強度は、その重量差ほどは差がありません。中空でも中実に肉薄する強度を保つことができます。
安物は分かりませんが、実際に一流メーカー製の中空ハンドルモデルをレンタルに出したりしても、中実のハンドルのものと比べて壊れやすいということはありませんでした。
というよりも最近はハンドルというパーツ自体あまり壊れることがありません。キャスター、ロック、キャリーバー(伸縮式ハンドル)などの他のパーツに比べてもトラブルは少ないパーツです。
中空ハンドルであっても強度の心配をする必要は無さそうです。
ただ、空洞の部分を覆い隠すためのキャップが左右に付いているモデルがほとんどですが、このキャップが簡単に取れてしまうものは意外とあります。
ネジで固定されているモデルも有るのですが、キャップをねじ込んでいるだけのモデルも有り、こういったものは海外の空港で荒い荷扱いで投げられたりした初撃で取れてしまうことがあります。まあ取れたところで何か機能に問題が出るわけではありませんが。
おすすめモデルを教えて下さい
上述の通り中空ハンドルには大きなデメリットもないため、それなら中空のほうがいいじゃないかということになりますが、わざわざ中空ハンドル採用モデルを探すほどのものではありません。
いくら軽量化ができるといってもスーツケース全体の重量からすればその一部にすぎない為、ハンドルが軽いからどうだということはありません。あくまで全体の重量で比較検討するのです。
したがって、購入しようとしているモデルが中空ハンドル採用だったらラッキーくらいのものです。デメリットもなく少し軽いですからね。
わざわざ搭載モデルを探すほどのものではありません。
ちなみに例によって、激安モデルでこういった機能を真似して作ってきたものは、お約束のように強度が低かったりするので注意が必要です。実績のある有名メーカー製をおすすめします。