スーツケースの4種類のタイプ

一口にスーツケースと言っても、様々な種類があります。

旅行かばん、トランクケース、キャリーケース、キャリーバック、ラゲッジケースなど実に様々な呼び方が有りますが、全てスーツケースのことです。

呼び方はともかく、スーツケースは素材や構造で分けると、大きく4種類のタイプに別れます。ソフトケース、ファスナーハードケース、フレームハードケース、金属の4種類です。

ずばりどのタイプがおすすめなのですか?
日本人は硬いハードケースを好むと聞きましたが。

それぞれに特徴があり、値段も違ってくるので、自分に最適なタイプのスーツケースを選ぶ必要があります。
一概にどれが良いとも言えませんが、個人的にはフレームハードがおすすめです。

このページのポイント

ソフトケース、ファスナーハード、フレームハード、金属の4種類がある。
ソフトケースでもハードケースより壊れやすくもないし、値段が安いわけでもない。
ファスナーだからといってフレームより壊れやすいということはない。
ファスナーの弱点は強度ではなく防犯性
一番頑丈そうなフレームハードだが、実はソフトやファスナーと破損率は変わらない
金属製のスーツケースはカッコイイが、すぐにボコボコになってしまう。
商品ナインナップが豊富なフレームハードがオススメだが、正直どれでも問題なし。

ソフトケース

ソフトケースは、その名の通り柔らかいタイプのスーツケースです。基本的には、普通のビジネスバックのように化学繊維の布で出来ています。

いくら強力な繊維で出来ていたとしても、単純に布で造ったかばんではフニャフニャで型崩れしてしまいますので、金属や樹脂のフレームが入っていたり、樹脂製の芯材が入っていたりします。

その最大の特徴は軽さですが、逆に軽さと柔らかさ云えに壊れやすいと思っている人が多いようです。

しかし、そんなことは全くありません。しっかりとしたメーカーの製品を選べば、破損率はファスナーハードやフレームハードと変わりません。

安物のハードケースですと簡単に樹脂のボディが割れてしまいますので、安いものを選ぶなら逆にソフトのほうが壊れにくいくらいでした。

そんなわけで、昔は、分厚い樹脂の塊でできたハードケースと比べて圧倒的に軽い、そして安いというアドバンテージがありました。

近年ではハードケースがポリカーボネート100%が当たり前になり、ボディシェルが圧倒的に薄くなったため、ハードケースでも非常に軽量になってきました。

特にファスナーハードですと、もはや標準的なソフトケースと変わらないレベルです。

加えて、真空形成で全自動で形作れるハードと比べて縫製の手間がかかるため、値段もファスナーハードに逆転を許している状態です。

安くて軽いというかつてのソフトケースのお株は、ファスナーハードに奪われつつあり、各メーカーの商品ラインナップも薄くなりがちです。

ただ、ビジネスマンなど、一部には熱狂的な支持もあり、まだまだソフトケースが無くなることはないでしょう。

どうしてもソフトがほしいという希望がなければ、特に選ぶこともないタイプといえるでしょう。

ファスナーハードケース

軽くて安いという、かつてのソフトケースのアドバンテージを完全に奪いとったのがファスナーハードケースです。

ボディは、フレームハード同様に、固い樹脂で出来ていますが、真ん中に金属のフレームが通っておらず、替わりにファスナーで閉じる仕組みになっています。

ハードケースとはいえ、フレームハードよりはふにゃふにゃしていますので、フレームハードよりも壊れやすいと思っている方も多いようですが、全くそんなことはありません。

しっかりしたメーカーの製品で比べれば、ファスナーもフレームも破損確率は殆ど変わりません。

逆に、碌でもない安物のファスナータイプを購入すると、ファスナーが破けてしまいます。

破損率がフレームと変わらずに、軽くてやすいとなればファスナーハードが一番万能な気もしてきますが、幾つかの弱点もあります。

最大の弱点は防犯性です。フレームも完璧な防犯性とはいえませんが、ファスナーは特に弱いのが現実です。

ファスナー部分をナイフで切り裂かれるケースがあるようです。それどころかセキュリティファスナーではない安物ですと、切り裂くこと無くボールペン一本で開け閉めが出来てしまうこともあるようです。

また、好みにもよりますが、使い勝手はフレームのほうが良いような気がします。閉める時に、荷物が詰まって重い左右を重ねあわせて、ファスナーを一周閉めるのは少々面倒です。

フレームをぴっちり閉じてカシャンカシャンで閉められるフレームタイプのほうが、使いやすいのは間違いありません。

フレームハードケース

フレームハードケースは、街で一番良く見かける、あのかっちりしたスーツケースです。

ボディは固い樹脂でできていて、真ん中に硬い金属でできたフレームが一周通っています。(稀に樹脂のフレームを採用したモデルも有ります)

丈夫な樹脂だけでなく金属フレームまでついているとあって、一番丈夫なのがフレームハードケースだと思っている人が非常に多いようですが、実はそんなに変わりません。

昨今スーツケースの破損で一番多いのは、樹脂のボディが陥没したり割れたりするケースです。

ファスナーが破けたりフレームが歪んだりすることもありますが、ボディの割れに比べると確率は高くありません。

したがって、ファスナーでもフレームでも、それほど破損率に変わりはないのです。あくまで一流商品同士を比べた場合ですが。

フレームの最大の良さは、やはりファスナーに比べると防犯性に優れる点です。

フレームでも、大型のマイナスドライバーやバールで鍵をこじ開けられたら防ぎきれませんが、カッター1つで切り裂けるファスナーと比べれば相対的に安全です。

相対的にというのが重要で、盗む側も楽に盗めるものから狙っていきます。

あとは、日本においてはフレームハードが一番人気があるので、各社の商品ラインナップが豊富である点が良いところです。

海外ではファスナーも人気がありますが、日本ではフレームタイプが人気があるため、商品の選択肢も多いのです。その分良い商品も多いので、当サイトでもフレームハード押しです。

金属製スーツケース

あまり数自体は出回っていないので珍しいですが、金属製のボディのスーツケースというものもあります。

有名どころですと、リモワやゼロハリバートンといったところですね。流石に高価な商品が多く、ある程度のブランド品になっています。

最大の特徴は、何といってもカッコよさでしょう。その質感は樹脂のスーツケースとは一線を画します。

全体的に高いブランドから販売されていることもあって、金属ボディはステータスとなっています。

その一方、性能的に優れているかというと、実はそうでもありません。

金属なので樹脂よりと違って割れる可能性は極めて低いです。ただ、樹脂よりも凹みやすいのです。

樹脂には弾性があり、一方から力を受けても元の形に戻ろうとする力が働きますが、金属は力を受けるとその方向に変形してしまいます。

したがって割れはしないものの、使い込んでいくと、あちこちぶつけられてボコボコベコベコになってしまうのです。

金属製愛好者は、これがまた味があって良いといいますが、人によってはボロボロとしか見えないようです。

そういったわけで、特に樹脂よりも機能的に優れているわけではないのです。

また、どうしても樹脂より重量があるため、軽量性の面でも優れているとはいえません。

機能的には樹脂のハードケースに劣りますが、質感やステータスを求める方は検討してみても良いのではないでしょうか。

どのタイプが人気なの?おすすめは?

以上、4つのタイプのスーツケースを見てきましたが、いかがでしょうか。

正直な所、強度や機能性などを考えた時、スーツケースのタイプよりも商品間の差のほうが大きいので、どのタイプがオススメともいえないのです。

これは好みになりますので好きなモノを選んでくださいとしか言えません。

ただ、値段や機能性を考えると、特別なこだわりがなければ、ファスナーハードかフレームハードが良いと思います。

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